数あるトロント紹介記事からチョイスしていただき、ありがとうございます。
トロントといえば、日本からの留学も多いように、治安や気候も良く、過ごしやすい都市というイメージがあるかと思います。
ナイアガラエリアへのアクセスも良いことから、セットで観光を考えていらっしゃる方も大変多いかと考えています。
こちらの記事では、トロントへの旅をご自身でアレンジされようとしている方に、短期回遊のコースとして、代表的なランドマークや、具体的な移動手段等について、一見の観光客の目線で、リアルな現地レポートをご紹介していきます。
ミュージシャン。鍵盤担当しています。頻繁にライブを観に行きます。
音楽に絡めた旅をするのが好き。国内は、まもなく全県制覇。
旅行業界在籍経験あり、ホテルのことは詳しいです。
横浜在住。横浜のおすすめスポットもリリースしていきます。
トロントへのアクセス
トロントは、オンタリオ州の州都で、オンタリオ湖の北岸に位置します。
日本からのアクセスは、様々な航空会社があると思いますが、エアカナダか、キャセイパシフィックが代表的かと思います。
エアカナダは、直行便が出ています。実際に私も、帰りは直行便を利用しました。
一方、キャセイパシフィックは、香港がハブ空港になっています。
このため、日本からですと、一旦香港まで行き、乗り継ぐことになりますが、比較的安価に計画できます。
国際空港からダウンタウンへ
空港の詳細マップは、こちらからご覧頂けます。
現在は、ターミナル1と、ターミナル3が稼働しています。
空港の駅は、ターミナル1にありますが、ターミナル3との間は、無料の電車が運航されていますので問題ありません。
トロント・ピアソン国際空港から、ダウンタウンのユニオン駅(東京駅みたいなもんですね)へは、UP Expressで、約45分なので、これを使うのがとても便利です。
「UP」は、UnionとPiasonの略で、この区間だけの鉄道名称です。
★PRESTOカード
トロント近郊の交通には、デポジット式の「PRESTOカード」(日本の交通系ICのようなものです)がとても便利なので、おすすめです。
チャージの仕方、使い方は、こちらの「トロント留学センター」さんの動画がわかりやすいと思います。
2時間以内であれば、乗り換えし放題なので、トロント市内の回遊にはとても便利でお得です。
ですので、まず、空港でこちらを購入しましょう。
★トロントの気候
トロントの気候は、東京都比べ、概ね5℃前後低めですが、冬場はかなり冷え込みます。
降水量は、9月が最も低く、気温と合わせて考えても、ベストシーズンかもしれません。
ブログ主が訪問した7月下旬は、降水量が多いというよりは、天気が変わりやすい印象と、イメージよりは湿度を感じました。
トロント・ピアソン国際空港周辺のホテル
ダウンタウンへのアクセスはわかったとしても、到着する時間帯によっては、鉄道がちゃんと動いているのか、カードがサクッと買えるのか、不安ですよね。
そもそも、飛行機の離着陸が遅れることはざらにありますし、現地の鉄道も、どれ程度正確に来るのかは「?」です。
今回は、到着が深夜であったこともあり、最初の1泊目は、空港周辺のホテルを探しました。
★Fairfield Inn & Suites Toronto Airport
プールやジムも付いていて、短時間の宿泊には勿体なかったのですが、ブランドの安心感もあり、こちらにしました。
空港まで送迎バスはありますので、事前に乗り場番号をホテルにきいておく方が良いです。
周辺の数軒のホテルを巡回する形になります。わかりにくいですが、バス本体にホテルのロゴがかかれていますので、それを確認して、乗車します。
これは、空港周辺の他のホテルも同様ですので、事前に確認しておきましょう。
【お部屋の様子】
広々としています。
小さなダイニングにキッチン付きです。
電子レンジが、壁掛けになっています。
外資系のホテルの場合、冷蔵庫も壁掛けになるケースもあります。
スペースはゆったりしているのに、不思議ですね。
寝室は、こんな感じ。
重大なことに気づきました。
歯ブラシを持ってきていない!
フロントに行ったら、無料でくれました。
SDGsの流れの中、海外では、アメニティが部屋にセッティングされていないケースが多いです。有るのはバスアメニティ(シャンプー・ボディソープ類)とタオル、スリッパぐらいでしょうか。
北米に限らず、例えば、中国:上海地区では、条例で定められており、基本フロントやロビーで有償提供の動きとなっています。
アメニティの多くは、パッケージ・中身ともに、プラスティックでできているからです。
日本のホテルでも、ようやく、アメニティ削減の動きが出てきましたが、独特の「おもてなし」文化があるため、ラグジュアリー/高級ホテルでは、なかなか廃止ができません。
そこで、プラスティックに変わる、代替素材(植物性の原料を配合する)を採用する動きが、ようやく出始めた程度です。
翌朝は、早めに出て、ダウンタウンへ向かいました。
ダウンタウン
ユニオン駅周辺の朝は、オフィス街で、品川や新宿ほどではないにせよビジネス系の人々が往来します。
皆さん、結構な確率で、スタバのトールサイズを手に持っているのが印象的です。
トロントの象徴といえば、ご存じCNタワーです。
ユニオン駅より徒歩で行けますが、やはり間近で観るよりは、少し離れたところから観たいですよね。
今回は2つおすすめスポットをご紹介しますが、その一つが「トロント島」です。
トロント島
オンタリオ湖に浮かぶ小さい島々の総称です。
フェリーターミナル「Jack Layton Ferry Dock」から3方向に船が出ていますが、観光目的の場合は、中央のセンターアイランド行きに乗船します。(15分おきぐらいに出ています)
日本でいう遠足でしょうか。。
あいにく雨が降っていて、モヤがかかったような景色でしたが、これはこれで趣きがありました。
トロント島には、様々な野鳥が生息しています。
緑も深い、良い場所です。
橋を渡り、さらに進むと、海岸へ行き着きます。
一通り見終わって船で引き返すと、晴れ間も見えました。
フェリーの時刻表はこちらから。
遅くまでやってますので、夜に来るのも良さそうですね。
(もう一つのおすすめの夜景撮影スポットは、これとは別に、最後にご紹介しますね)
トロント島へは、ユニオン駅に着いて比較的すぐに渡ったのですが、今思えば、もっとゆっくりしても良かったかなと思える場所でした。
ウォーターフロントエリア~CNタワー
フェリーを降り、オンタリオ湖沿いに「HTO Park」付近まで歩くと、いわゆる「ウォーターフロント」エリアになります。
若干遠回りになりますが、湖岸沿いをゆっくり歩くのも良いでしょう。
アミューズメント施設
★Rogers Centre
CNタワーの隣には、メジャーリーグ「トロント・ブルージェイズ」の本拠地「Rogers Centre」があります。
実は、トロントを発つ当日に、大谷翔平選手(当時エンゼルズ)が出場していたようです。
改めて、事前の情報収集の大切さに気付きました。
★Scotiabank Arena
コンサートホールとしても20,000人を収容するアリーナです。
アメリカとの往来がしやすいことから、この地区では、大物アーティストのツアーに組み込まれるケースがよく見られます。
ダウンタウンエリアには、様々なアミューズメント施設が、凝縮されています。
★Budweiser Stage
ブログ主は、元々訪問したいと思っていた都市で、どうしても観たいライブが有る場合に、それと絡めて海外旅行を組むことがありますが、今回はまさにそれで、ロックバンド「Foreigner」のフェアウェルツアーがトロントに来ることを知り、旅を計画した経緯があります。
UNION駅からは、「GO TRANSIT」か、路面電車のどちらかで行くことになると思います。
①「GO TRANSIT」で「Exhibition Go」駅へ向かう方法
②路面電車で「Exhibition Loop」駅へ向かう方法
速いのは①、本数は②の方が多いです。
夜遅くなる場合は、一応両方チェックしておいた方が良いでしょう。
以前に行ったサンフランシスコでのライブでも感じたのですが、北米のオーディエンスは、ライブを「観る」というよりは「楽しむ」という表現がとてもフィットすると思います。
お酒を飲んだり、唄ったり、数人で談笑したり、肩組んだり、自撮りしたり・・
日本のライブ鑑賞スタイルは、勿論、音楽ジャンルにもよりますが、演奏をじっと観ている客層が多いと感じます。(アーティスト側から観てもそう感じるようです)
現地に行ってみると、その違いが、とてもよくわかります。
こちら「Buweiser Stage」も、先程の「Scotiabank Arena」程の収容力は有りませんが、日本とは異なる、自由な雰囲気での鑑賞スタイルを体験することができます。
この会場で観たいライブが開催されるどうかは別として、建物や景色以外でも、こうしたアミューズメントも絡めて、旅を計画してみてはいかがでしょうか。
市内の建築物
ダウンタウンは、高層ビル群ですが、少し北側のエリアには、歴史的な建造物が多数あります。
★Legislative Assembly of Ontario(オンタリオ州議事堂)
欧州風のドッシリとした外観が印象的です。
写真を見て、何か気づきませんか?
そう、とてもオープンな雰囲気なのです。
日本では、普通塀ぐらいはありますが、そうしたものものしいイメージが全く感じられないです。
★Toronto City Hall(トロント旧市庁舎)
こちらも、英国風の、どっしりとした造りです。
★Toronto City Hall(トロント市庁舎)
こちらは、対照的に近代的なデザインで、トロントのランドマークの一つにもなっています。
★Cathedral Church of St.James(セント・ジェームズ教会)
ゴシック調で高くそびえたつ姿が、ひときわ目を引きます。
★Casa Loma(カーサ・ローマ)
1914年創建の城です。
市の中心部からは少し離れますが、地下鉄が近くまで来ているので、そこから徒歩で行けます。
小高い丘にありますので、トロントの街並みを観ることができます。
商業施設
★Yonge-Dundas Square 周辺
日本で言うと、渋谷のようなエリアでしょうか。
飲食、ファッション、雑貨、音楽、映画といったアミューズメント施設が、この交差点付近に立ち並びます。
★The Distillery Historic District
カフェやレストラン、ブティック等が入っている地区です。
ウィスキーの醸造所の跡地を再利用したもので、統一されたデザインの建物が立ち並びます。
★St. Lawrence Market
日本でいうスーパーマーケットですが、土産物店等もありますので、じっくり選べますよ。
ナイトライフ
トロントの日没は、シーズンによって大きく異なります。
最も早い冬場は17:00前、最も遅い7月で21:00頃となります。
この日は、トロントの夕陽を観るつもりだったのですが、その前に、地元のJazzバーへ立ち寄りました。
★The Rex Hotel Jazz and Blues Bar
ヒルトン、シャングリラ、シェラトンといったラグジュアリーホテルが立ち並ぶ地域の一角にあるのですが、とてもオープンなイメージで、一見の観光客にも入りやすいライブスポットでした。
ご覧のように、まだ外が明るい時間帯から地元の若手ミュージシャンのライブが始まります。
★Polson Pier Skyline Viewpoint
トロント島へフェリーで渡らずに、ダウンタウンの夜景を観ることができる場所をご紹介します。
事前にGoogleマップで検討をつけて、行ってみました。
こちら、埋め立て地のようなところでしょうか。
ダウンタウンからですと、バスで20分程度で、そこから徒歩10分程度、近くにナイトクラブが1つある程度で、人通りも少ない場所ですが、サンセットの時刻になると、どこからともなく集まってきます。
とは言っても、混み合うほどではなく、ゆっくり暮れていく風景を堪能できます。
帰りのバスも気にしながらとはなりますが、是非行って見られることをおすすめします。
ダウンタウンのホテル
予算次第ですが、まずまずの価格がします。
B&B(ベッド&ブレックファスト)も考えたのですが、メール予約でクレジットカードの番号をきかれたり、少し不安だったので、やはりエージェント経由での予約にしました。
★Town Inn Suites
こちら、ダウンタウンの中心部ではないですが、地下鉄の駅からも近いですし、落ち着いたところにあり、おすすめです。
客室は、至ってシンプルなのですが、白を基調に清潔感もあり、コストパフォーマンスは高いと思います。
向かいにコンビニもありますので、便利です。
ただ、こちらに限らず、ダウンタウンの中心部においては、飲食店も含め、夏は日没が遅い割には、かなり早めに閉店になりますので、ご注意下さい。
トロントの交通
トロントの公共交通機関は、TTC( Toronto Transit Commision)が支配しているといっても過言ではないでしょう。
地下鉄
路線数がとても少なく、わかりやすいです。
下の図で①②④が地下鉄にあたりますが、ご覧のように、とてもシンプルです。
ストリートカー
路面電車です。上の図でいうと、赤の路線がこれにあたります。
バス
ご覧のように、市内の全域を網羅していますので、地下鉄やストリートカーと併用すると、殆ど困ることはないと思います。
地下鉄・ストリートカー・バスとも、冒頭にご紹介した「PREST CARD」を使えますので、とても便利です。
本数も、それなりに走っていますが、遅い時間帯等、気になるときは、調べておいた方が良いでしょう。
TTCのアプリも存在し、路線図・時刻の他、バスの現在地をリアルタイムで表示するサービスもあるのですが、個人的には使い慣れたGoogleマップで十分でした。
予め、訪れたい地点を登録しておきましょう。
地下鉄は、通勤時間帯も含め、あまり混雑しません。
余談ですが、地下鉄に自転車を持ち込む姿をよく見かけました。
犬を連れていたり、ホームでキックボードをしている方にも遭遇しました。
ルールとしてOKなのかは不明ですが、皆さんとても自由な雰囲気で行動されています。
トロントを回遊してみて
交通機関を利用して、まず、非常に多様な民族が共存している都市であることがわかります。
英語とフランス語が主だと思うのですが、他にも多様な言語が飛び交っています。
ダウンタウンの中心部を少し外れると、街中にベンチが多いのが印象的でした。
普段、日本の都会で過ごしていることもありますが、ゆったりした時間が流れていきます。
市内の交通はバスを中心に網羅されていて、困ることはありません。
コンビニやスーパーは少なく、閉店時間も早いです。サービス業全体として、ある意味日本が「やりすぎ」だということが、身に染みてわかります。
「サービス」「おもてなし」とは何なのか、少し考える良い機会になりました。
さて、トロントといえば、ナイアガラ地区とセットで旅行を計画されると思います。
そちらは、別記事にてまとめておりますので、是非あわせてご覧頂けたらと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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