こちらの記事では、多種多数でわかりづらいホテルのカテゴリーの呼称について、わかりやすく解説していきます。
ミュージシャン。鍵盤担当しています。頻繁にライブを観に行きます。
音楽に絡めた旅をするのが好き。国内は、まもなく全県制覇。
旅行業界在籍経験あり、ホテルのことは詳しいです。
横浜在住。横浜のおすすめスポットもリリースしていきます。
秋の旅行のホテルを探してるんだけど、色んな種類のホテルが有って、わかりにくいですよね?
確かに、そうですよね。。
多分、宿泊価格と機能面で2つの分け方があり、余計ややこしくなっているんだと思いますよ。
どんな分け方と種類があるんですか?
わかりました!じゃあ、一度整理して説明しますよ。
宿泊単価によるランク分け
どれが正解というわけではなく、色々な呼び名があると思いますが、まずは、宿泊単価で分けるとすると。。
①ラグジュアリー
1泊4~5万円のブランドが通っているホテル
②アッパー
①と③の程度中間で、質の高いサービスを提供
③ミドル
宿泊単価2~3万円だが、宿泊+αの設備を併設
④エコノミー
宿泊単価1~1.5万程度で、宿泊特化型
⑤バジェット
価格最重視のタイプ(ホステルや、カプセル等)
こんな感じかなと思います。
他にも、「ハイエンド」「アッパーミドル」等、様々な表現がみられますが、これは、厳密に、幾ら以上が、どれに当てはまるのか?という基準(正解)はないと思います。
ただ、サービスの質は、基本的にこれに比例していくはずです。
重要なのは、むしろ、次の「機能面」での違いです。
機能/立地による区分け
リゾートホテル
これは、まさに「立地」によって括る呼び方です。
例えば、海岸や高原、湖畔、スキー場等、比較的長期にわたって滞在するホテルです。
客室も広めで、大人数での宿泊のため数部屋を有する場合もあります。
庭やプール、ジム等、長期滞在のための設備が付いていたり、ペット同伴可能なタイプもあります。
ただ、サービスの質はまた別で、レストラン等フルサービスのホテルもあれば、キーだけ渡して、あとはお好きに、といったタイプも、立地が上記のような場合は、リゾートホテルと言えます。
従い、サービスや、デザインイメージとは別の括り方です。
シティホテル
これも、かなり曖昧な定義となりますが、本来は、「シティ」の持つイメージよりも、ビジネスホテルのような宿泊特化型ではなく、レストランや、場合によってはプール、ジム等も兼ね備える、比較的都会のにあるホテルという表現が当てはまると思います。
ロビーは広く、天井が高いイメージです。
結婚式場や宴会場を備えるものもあります。これは、どちらかというと、都心だけではなく、地方の中核都市などにもみられます。
ホテル側からすると。地域との密着により、宿泊だけではない収益源を持っているといえます。
コンドミニアム/アパートメントホテル
これは、家電や食器類等、「住む」ために必要なものが揃っていて、長期滞在することに向いています。
一般のホテルにはない家電としては、オーブンレンジや炊飯器、洗濯機、掃除機など、まさに家庭にあるものです。
あとは、食器やカトラリー、調理器具等も揃っている場合が多いです。
都市部にもありますが、一般的にはリゾートエリアに多くみられます。
ホテルの客室をオーナーが別荘として購入していて、不在のときだけ運営会社に委託して客室として貸し出すようなタイプもあります。
ヴィラ
一棟貸しのタイプです。もちろん、純粋に一棟だと「別荘」になりますので、何棟か集合して構成されているケースが多いです。
このタイプは基本リゾート地で、それほど物件数は多くないですが人気のタイプです。
ビジネスホテル
客室数では、最も多いタイプで全国にチェーン展開するパターンが多いです。
ホテル側からするとノウハウを共有したり、コストダウンが期待できます。いわゆる量産型です。
文字通り、ビジネスマンの出張需要向けのホテルです。そのため、シングルルームの設定が多めです。
朝食会場も狭いため、素泊まりプランも多いですが、付加価値として、朝食(軽食)や大浴場付き謳う場合もあります。
ビジネスだけではなく、旅程によっては、寝るだけの需要の時は重宝します。
カプセルホテル
本当に寝るだけの文字通り「カプセル」状の就寝空間。これは厳密には「ホテル」ではなく「簡易宿所」にあたります。
一応、隣との区切りはありますが、もちろん、バス・トイレは共用です。
2段式のイメージがありますが、最近は、鍵の閉められる簡易の個室ようなタイプも増えています。
ただ、ビジネスホテルと変わらない単価がする場合があります。
ホステル/ゲストハウス
カプセルホテルと似ていますが、2段ベッドになっていて、カーテンを引くだけのオープンな就寝空間になっているイメージです。
このため、貴重品の管理等は、考えておく必要があります。(金庫があるか等)
また、こちらもバス・トイレは共用です。
外国人観光客の方のうち、いわゆる「バックパッカー」がよく見かけられます。
「ゲストハウス」との定義づけが難しいところですが、「ゲストハウス」は、相部屋になっていたり、コミュニティールームが有ったり、そうした「交流」を楽しむ場でもあります。
旅館
日本において、「ホテル」の定義は「旅館業法」で定められており、全て「旅館」といえば、そうなんですが、やはり、和風のイメージがありますよね。
畳敷きのお部屋で、お布団を出してくれるイメージです。大浴場付きも多いです。
ただ、いわゆる「ホテル」のカテゴリー(特に「シティーホテル」)でも、顧客ターゲットとして、高齢層を持っている場合、和室を提供する場合もあります。
その際、「和洋室」といって、ベッドがあり、モダンなイメージを出すタイプが増えています。
これは、高齢者の方の寝起きしやすさや、逆に、ホテル側からいうと、清掃のしやすさといった、双方のメリットもあります。
そのため、旅館の中にも、改装により「和洋室」を取り入れるケースも増えています。
レジャーホテル
宿泊だけではなく、インドアで楽しめる機能を持ったホテルです。
大画面テレビやマッサージチェアが有ったり、浴室にテレビが付いていたりといったところです。
ラブホテルと混同されるケースがあり、見た目の線引きが難しいですが、レジャーホテルは、旅館業法届けの元、運営されています。(ラブホテルは風営法)
広い部屋で女子会を行う等の使い方が増えてきています。
なるほど、宿泊単価と、機能性を分けて考えると、随分すっきりしました。ありがとうございます。
いえいえ、また気軽に聞いてくださいね。
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