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ライブやリハーサルにキーボードを持ち込まれる方は多いと思いますが、「鍵盤数がもっとあれば・・」等と思ったことはないでしょうか。
例えば、シンセサイザーのピアノ音色で唄モノのバッキングをやっていて、ストリングスの音色を上乗せしたい時などが代表的な例ですよね。
そのような時におすすめしたいのが「MIDIキーボード」です。
こちらの記事では、ローランドのA-49を例にとり、使い勝手を中心に、その魅力をご紹介していきます。
アマチュアミュージシャン。様々な楽器を経て、2017年頃より鍵盤を担当。
所有機材(キーボード)
ローランド:RD-300NX、FA-07、A-49(JUNOは売却)
MIDIキーボードの用途

MIDIキーボードは、それ自体には内蔵音源がなく、内蔵音源を持つパソコンやキーボードへ信号を送り、音声出力させる機器です。
パソコンでの譜面作成、DAW(Digital Audio Workstation)ソフトと連動した楽曲制作など、「補助ツール」としての使い方が多いと思います。
手軽に使える代表的なソフトに「Garage Band」等があります。
実際、筆者も自宅のデスクのPCの前に、小さいMIDIキーボードを置いていて、PCのアプリ(Garage Band)と連動して、譜面作成に使用しています。

このような用途が多いため、MIDIキーボードは概して鍵盤数が少なく、コンパクトなものが主流で、鍵盤の幅の狭い(弾きづらい)タイプも数多く存在します。
ライブでMIDIキーボードをおすすめする理由
複数台のキーボードの持ち込みが容易
多くの方は、ライブハウスやスタジオ既設のエレピに加え、シンセを持ち込んで、それぞれの内蔵音源からラインアウト(つまり2系統)し、演奏されていると思います。
一方、MIDIキーボードは軽量ですので、2台持ち込むことも現実的になってきます。
つまり、シンセをメインに、MIDIキーボードをサブに使うわけです。
常時、自分好みの音で演奏可能
中上級者の方でしたら、様々なキーボードを使い慣れていらっしゃる場合もあるかもしれませんが、最初はそういうわけにもいきません。
使い慣れたキーボードを使ってセッティングした音色を、ライブ会場など違う環境でも、常に一定の音で再現できるのは、とても楽です。
例えば、音量一つとっても、2台のキーボード間のバランスを固定できますので、本番前の調整が不要になります。
接続がシンプル
メインシンセのサブとして使う場合のMIDIキーボードは、基本、MIDIケーブルと電源ケーブルの接続のみで可能です。


ライブ前に慌ただしくリハのセッティングや撤収をするときなどは、とても便利です。
MIDIキーボードの実用例
筆者の場合、ローランドの組み合わせになるのですが、
◆メイン(下段):シンセ<FA-07>(76鍵)
◆サブ(上段) :MIDIキーボード<A-49>(49鍵)
のセットで演奏しています。

メインは76鍵あるので、ピアノ等、バッキング中心の使い方で、必要に応じてディバイド(分割)機能を使って例えば、右側3分の1ぐらいのエリアに他の補助的な音色を割り当てています。
若干横道にそれますが・・・
ピアノの音色の表現力を上げたい方へ・・・
ピアノの音色とエレピの音色を混ぜて使うのがお勧めです。
トラック①にピアノ系の音色、トラック②にエレピ系の音色、といった感じです。
これにより、音の厚みが出て、ライブで映える音になります!
もちろん、エフェクターの機能を使って試行錯誤するのも良いですが、お手軽で、「変わった感」を出すには、かなり使えます。
例えば、下のセッティングの場合、トラック①にピアノ系、②にエレピ系の音色を登録し、それらを同時に発音しています。

MIDIキーボードの活用法
サブのキーボード(MIDIキーボード)に対しては、メイン側の単独のトラックを割り当て、ストリングス、オルガン等、曲ごとに音色を変えています。(上の写真の場合青囲みの③トラックにストリングスを登録しています)
外部のMIDIキーボードからの信号を割り当てるトラック番号をあらかじめ固定しておき、そのトラックの音色を曲ごとに変えて行けば、ライブの曲間の切換も不要で、さらにスムーズになります。
<A-49>を、メインキーボードの③トラックに割り当てる場合は、FUNCTION ボタンを押した後、対応のキー(下の写真の場合ミ♭)を押すだけで完了です。

ローランドMIDIキーボード<A-49>
筆者は、元々、エレピの<RD-300NX>とシンセの<FA-07>の2台でライブを行っていました。


MIDIは、実はその時から活用していて、<RD-300NX>を「MIDI鍵盤」として、<FA-07>の音源をラインアウトしていました。
(この使い方は、かなり珍しいとは思います・・)
今回は、ライブやリハでの機動力を上げるために、あくまでライブ用として、<A-49>を買い足しました。

おすすめポイント①

MIDI用ながら、鍵盤の幅はフルサイズ(約23.5mm)、タッチもセミウェイテッドで、FA-07と比較しても全く違和感なく演奏が可能です。
おすすめポイント②
電源はUSBから取りますが、ローランドシンセイサイザーのUSB端子から供給することも可能です。
【対応シリーズ】
FA-06/07/08、FANTOM-06/07/08、FANTOM-6/7/8(EXを含む)
⇒接続するだけで、<A-49>のPOWERインジケーターが点灯します
【市販のUSBアダプターからの給電方法】
<A-49> の [ FUNCTION ] ボタン、[ PITCH ] ボタンと [ ASSIGN ] ボタンを押しながら、USB AC アダプターと接続すると、POWER インジケーターが点灯ます。
おすすめポイント③
重量は約2.5kgと、メインシンセを背負っても、片手で軽々持てます。(人によっては指でつまむ感覚で持てるでしょう)
注意ポイント
①軽過ぎて、演奏の際(グリッサンドの時等)動いてしまう懸念を感じます。
ただ、大抵のキーボードスタンドには、ラバーが付いていますので、それに当たるようにセッティングするか、百均の滑り止めの切れ端をケースに入れておくとより安心でしょう。

また、前後方向の動きについては、試行錯誤した結果、このようなクランプにたどり着きました。


手元のスタンドに合うタイプを購入し、このように取り付けると、ガッチリと動きません。

②専用のケースがありません。
散々探した結果、こちらに行きつきました。
ケース内寸:W865 x D255 x H120mm
※A-49本体:W836 x D182 x H84 mm

実際に入れてみるとこんな感じです。
(ピッチベンダーを衝撃から守るため、元々箱に入っていた緩衝材(写真左手)をそのまま使っています)

MIDIキーボード<A-49>まとめ
①MIDIキーボードながら、フルサイズ&セミウェイテッド鍵盤でライブにも十分使える
②特にFA/FANTOMシリーズのUSB端子から直接給電可能で、結線がシンプル
③小型軽量で、メインキーボードと合わせ、ライブやリハへの持ち込みの際の機動力が上がる
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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