ローランドストア東京の魅力(現地レポ)

楽器メーカーのローランドが東京・原宿に構える「ローランドストア東京」は、ローランド社の直営店としては、ロンドンにつぎ、2店舗目となります。

こちら、単に、最新モデルを展示している「アンテナショップ」に留まらない魅力があります。

この記事では、実際に行ってみた体験を基に、その内容をご紹介していきます。

   

ローランドストア東京の特長

1Fキーボードコーナー

1Fキーボードコーナー

ストア内では、もちろん、最新モデルが常に展示されています。

さらに、目を引くのはスタッフさんの人数の多さです。

土地柄、店舗の坪面積が狭いため、余計にそう感じるのかもしれませんが、それにしても、十分の人数がいらっしゃいます。

恐らくローランドの社員の方なのではないかと思うのですが、これは、主要駅前の楽器店では考えられないことです。

従来より、島村楽器さんの主要店舗に「ローランドプラネット」という、文字通り衛星店舗(というよりは、専属の方が派遣されてきているイメージ)のようなものがあったのですが、こちらは、まさに凝縮された印象です。

 

B1F:ドラムコーナー

B1Fドラムコーナー

B1Fコーナーはドラムコーナーになっているのですが、やはり、一つのブランドをこれだけ比較体験できる場は無いと思われます。

特にドラムは、試奏が重要ですからね。

          

プライベートセッション

プライベートセッションとは?

ローランドストア東京の最大の特長は、この「プライベートセッション」だと思っています。

製品を熟知したスタッフが1対1で対応する予約制の個別体験サービスで、このセッションでは、ローランド製品に関する詳しい説明を受けながら、試奏や音作りをじっくりと体験できます。

公式サイトからの事前予約が必要で、開始時間は通常12:30より18:00まで、1コマ30分となっています。

特に混雑する時間帯を避けたい場合や、じっくり製品を試したい人に最適なサービスです。

    

プライベートセッションをおすすめする理由

ズバリ2点です。

①最新モデルの詳細な説明を受けられる。

例えば、この記事を執筆している今でしたら、新・JUNOシリーズでしょう。

鍵盤タッチの確認等はもちろん、前衛モデルとの比較等、最新情報がこの店舗にあることは、間違いないはずです。

②旧型機のサポートにも応じてもらえる

既に廃盤になってしまったモデルでも、愛用していきたい方は多いと思います。

もちろん、廃盤品は展示されていないのですが、このセッションは予約制であるため、店舗まで持ち込めば、そこで快くレクチャーに応じて頂けます。

予約の時に、知りたい内容を登録しておくと、さらにスムーズかと思います。

   

実際に受講してみました!

筆者個人としては、ローランドのキーボードを2台(RD-300NX(88鍵エレピ)とRD-FA07(76鍵シンセ)を使用しています。

(以前は、JUNOも持っていたのですが、FA07を購入の際、譲ってしまいました)

シンセサイザーは、機能の奥が非常に深く、「使いこなせていない」というイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか。

個人的に、従来は、機能面での不明点をローランド社にメールで問い合わせて回答を得ていました。

それも大変丁寧な対応で、ほぼ解決していったのですが、やはり「ニュアンス」も含めた双方向の会話をしたいケースは、ありますよね。

そのような部分に応えてくれるのが、こちらの魅力です。

今回、個人的には音作りについての悩みがあったため、実機を持ち込んで、根掘り葉掘り聞きました。

特に、ピアノの音色を改善したかったので、サンプル曲をスマホで持ち込み、スタッフの方に聞いていただきながら、音作りのアドバイスを得ました・・・正直、目から鱗状態でした。

こうした、「機能面」ではなく、「使いこなし」の部分は、マニュアルやQ&Aでは解決しない内容で、せいぜいYoutubeを漁る程度しかないと思うのですが、それを無料のマンツーマンで臨機応変に応えて頂けるというのは、とても素敵なサービスだと思います。

同様の悩みをお持ちの方は、是非予約の上、訪問してみて下さい。

 

最後に

近年、特にデジタル楽器や家電は、インターネットでの購入のウェイトが高くなっていて、店舗ではせいぜい手に取って確認する程度という方が多いのはないかと思いますし、そもそも、社会全体がそういう方向に進んでいっていると言っても過言ではないと思います。

事実、駅前の楽器店も次々と縮小・クローズされていって、購入した店舗が無くなるケースもあり、購入後の店舗とのお付き合いもなかなか難しい時代になってきていると思います。

ローランドストア東京さんは、そういった状況に対する、ローランド社からの一つの回答だと考えています。

もちろん、この店舗を構えることにより、ローランド社側にも、ユーザーのニーズをダイレクトに吸い上げることができるという大きなメリットがある筈です。

日本は、代理店制度(この場合、街の楽器店)のしがらみから、メーカーが直販に踏み込むことは少ないですし、よく開店できたな、とすら感じます。

とにもかくにも、購入後の商品もこうして面倒をみて下さるということは、また次回ローランド製品を購入しようというきっかけにもなると思います。

原宿まで出かけられるユーザーは限られていると思いますが、メーカー・ユーザー双方にとって、メリットのある店舗が、今後も増えることに期待したいと思います。

    

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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