DIMENSIONの35枚目のアルバムが発売になります。
それに伴い、レコ発のライブも企画されていますし、また年末には恒例のライブが開催されるはずです。
こちらの記事では、日本を代表するフュージョンユニット「Dimension」のライブでよく演奏される曲を、彼らのライブ鑑賞回数50回以上(?正確には覚えていません)のブログ主より、25曲厳選してご紹介します。
ミュージシャン。鍵盤担当しています。頻繁にライブを観に行きます。
音楽に絡めた旅をするのが好き。国内は、まもなく全県制覇。
旅行業界在籍経験あり、ホテルのことは詳しいです。
横浜在住。横浜のおすすめスポットもリリースしていきます。
Dimensionとの出会い
Dimensionとの出会いは、このアルバムからでした。
Seventh Dimension
最初は、実はいわゆる「ジャケ買い」だったんです。
もちろん、当時タワーレコードの店頭で、数曲視聴はしましたが。。
Dimensionは、フュージョンにカテゴライズされることが多いのですが、そのエッジの効いたサウンドから、ロックに近い感覚で聴いていました。
特に増崎孝司さんと勝田一樹さんがユニゾンでメロディーを構成するのは、非常に斬新に感じましたし、当時のサポートドラムの石川雅春さんの歯切れがよく、媚びないスネアサウンドにも魅了されたものです。
また、変拍子やテンションコード(意図的に不協和音を入れる手法)も相まって、「超絶技巧」と表現されていました。
その後、一つ前のアルバム「6th Dimension」を聴き、のめり込み度は、決定的になっていきます。
Dimensionのライブ
聴き始めた当初は、気軽にライブに行けないエリアに住んでいたのですが、横浜に転居してからは、首都圏でのライブの8割がた、観に行っていると思います。
Dimensionのライブとしては、オリジナルアルバム/DVD各2枚発売されています。
【CD】
Sixth Dimension”LIVE”
初期の名曲、しかもかなりテクニカルな曲がズラリと並びます。
未だによく演奏される曲も多く、こちらは必携のアルバムになると思います。
13th Dimension Live Millennium
ドラムに神保彰さんを迎えての2枚組ライブとなります。
最近では殆どやらない、パート別のソロも収録されており、貴重です。
【DVD】
BEST LIVE SELECTIONS ~10th Anniversary~
様々な会場で収録した、オムニバス的なライブアルバムとなっています。
Dimensionの3名は勿論、サポートの石川雅春さん(ドラム)や、今は亡き青木智仁さん(ベース)のインタビュー映像も入っていて、かなり貴重です。
DIMENSION LIVE 2005 『IMPRESSIONS』TOUR in STB
「STB」とは、六本木に有った「スイートベイジル」というライブレストランです。
当時は、ここか、ブルースアレイジャパン、モーションブルー辺りでの演奏が多かった頃です。
Dimensionのサウンド的にも転換点に有った頃のライブで、よりライブ感が押し出されています。
DIMENSION Live 2012 ~20th Anniversary~
結成20周年を記念してリリースされた作品です。
アルバム「25」発売後のライブということもあって、自然とそのアルバムからの選曲が多くなっています。
最近のDIMENSIONのライブ活動
DIMENSIONのライブは、目黒のブルースアレイ・ジャパン(以下BAJ)で開催されることが多く、「拠点」になっているイメージです。
毎年恒例の年末ライブ(毎年12/29-30)もBAJで開催されます。
この他は、レコ発ライブや、単発のライブが東京・大阪・福岡・札幌等で開催されるほか、GWにミニツアーが東京・大阪を中心に組まれる場合もあります。
関東圏は、BAJの他は、ビルボードライブ横浜やブルーノート東京での開催もありますが、圧倒的にBAJが多いです。
DIMENSIONライブ 聴いておくべき曲25選
DIMENSIONは、既に30枚以上のアルバムをリリースしており、楽曲は数百曲に上ります。
ここからは、本題ですが、DIMENSIONのライブを観に行く前に聴いておくべき曲を25曲、ピックアップしてご紹介します。
傾向として、レコ発ライブの場合は、勿論そのアルバム曲からの演奏が多くなりますが、それ以外のライブの場合、新旧様々な曲が演奏されます。
ただ、経験上、傾向も見えますので、ご紹介してみたいと思います。
それぞれの曲が入っているアルバムと、視聴用のSpotifyリンク(無料)も付けていますので、活用してみて下さいね。
① Go Up Stream
フルレンスとしては最初となるアルバム、「FIRST DIMENSION」の1曲目の収録曲。
93年のリリースということもあり、80年代フュージョンに近いサウンドになっているイメージです。
楽曲としては、シンプルな構成ですが、イントロのギターとドラムパターン、B~Cメロのコード展開等、印象的な曲です。
ここ最近は演奏していない気がするのですが、ファーストの1曲目ということもあり、いつ演奏しても不思議ではない曲です。
② Are You Gonna Win?
「Second Dimension」収録、ライブ盤「Sixth Dimension”LIVE”」のオープニング曲でもあり、2枚目のライブアルバムにも収録されている定番曲です。
冒頭の勝田さんの迫力のあるソロが、ライブでは更に強調されます。
③ Beat #5
同じく「Second Dimension」収録、DIMENSIONの代表曲中の代表曲です。(「#5」は「シャープファイブ」と読みます。)
現在のライブでも、かなりの確率で演奏される名曲で、当然、両ライブ盤にも収録されています。
④ Lost In A Maze
「Third Dimension」のオープニング曲。
「超絶技巧」と呼ばれた当時のDIMENSIONの楽曲の中でも、特にトリッキーな曲です。
長年聴いていて、身体に染み込んでいるのですが、特にイントロのキメは、実際に譜面で書くことは不可能です(笑)
「Sixth Dimension”LIVE”」にも収録されています。
⑤ Se.le.ne
「Fourth Dimension」収録。
テクニカルな楽曲が多い初期の中では、かなりキャッチーな曲です。
「Sixth Dimension”LIVE”」にも収録、現在のライブでも、頻繁に演奏される人気曲です。
⑥ Jungle Dancer
「Fourth Dimension」収録。
原曲では、打ち込みのアレンジが施されていますが、ライブアルバム「6th Dimension」では、石川雅春さんの短いドラムソロからの導入になっていて、これもかっこいいです。
現在もライブの終盤で頻繁に演奏されます。増崎さんのソロのときに、ギターのフレットを勝田さんがタッピングするという、お決まりの演出が人気です。
⑦Break Out
「Fifth Dimension」収録。
「Beat#5」と並び、代表曲中の代表曲。キメがカッコいいです。
基本は4拍子でありながら、アクセントの位置をずらすことにより、トリッキーでシャープなリズム感を出しています。
⑧ Tones
「Fifth Dimension」収録。かなりギターオリエンテッドな曲です。
現在のライブでは、原曲よりかなりアップテンポでギターカッティングから始まり、増崎さんがソロを弾きまくる感じです。
⑨ Cricket Smoker
先程もご紹介した「Seventh Dimension」に収録されています。
トリッキーなオープニング曲「Cricket Smoker」を始め、のっけから非常にスピード感のあるスリリングな演奏が続きます。
ギターとサックスのユニゾンが非常に印象的な楽曲です。石川雅春さんのドラムも絶好調です。
このアルバム発売後、2枚面ライブDVDの収録・発売となったわけですが、このアルバムの1~3曲目が、そのままライブDVDの1~3曲目になっているという、貴重なパターンです。
畳みかけるような展開で、素晴らしいです。
⑩ Stella
「Eighth Dimension」収録の美しいバラード。
やはり、バラードは勝田さんの独壇場・・と思いきや、実は、増崎さんの「空間系」のバッキングギターが、それを支えています。
アレンジ的にも、AORの香りもする素晴らしい名曲です。
ライブでは、感極まって涙を流して聴いているファンの方もいるほどです。
⑪ Jazz Cigarette
「Ninth Dimension」収録。
イントロが印象的で、DIMENSIONの代表曲の一つです。
2枚目のライブにも収録されていて、現在もよく演奏されるのですが、リズムを変えて遊んだりもしている曲です。
⑫ Yes or No ?
「Ninth Dimension」収録。イントロのシンコペーションのキメがとても印象的な曲。
最近は、ライブでの演奏は少ないのですが、たまに抜き打ちのように演奏します。
⑬ Black Groove
「TENTH DIMENSION」収録。
タイトル通り、DIMENSIONとしては、珍しい曲調です。
最近はライブでの演奏は少なくなっているのですが、以前はオープニングに持ってきていたこともあるので、是非押さえておきたい曲です。
⑭ If
「If(12th Dimension)」収録。
DIMENSIONのバラードというと、一般的にはこの曲が代表的だと思います。
最近のライブでは、原曲より少しテンポを落とし、タメを効かせて演奏しています。
⑮ Walkin’
こちらも「If(12th Dimension)」収録。2枚目のライブアルバムにも収録されています。
現在もまれに演奏されることがありますのでチェックです。
⑯ After Glow
「Hearts(14th Dimension)」収録。
この頃のアルバムサウンドは、打ち込みに傾倒していたイメージでした。
ライブでは実現しづらいサウンドかと思いきや、シーケンサーを使って演奏していた時期がありました。
⑰ Nudistic
こちらも、「Hearts(14th Dimension)」収録。
こちらも原曲は打ち込みとなります。
とてもノリの良い曲ですので、シーケンサーを使って、ライブの終盤あたりでよく演奏されるケースがあります。チェックしておきたい曲です。
⑱ Rise
「Into a new world」収録。
原曲は、軽快な打ち込みですが、意外にも生演奏との相性も良い曲です。
というより、ライブでは欠かせない曲になっていて、この曲のイントロが聴こえてきたら、ライブも佳境・・みんな立ち上がるといった空気が、パンデミック前にはありました。
⑲ Cut To The Cool
「20~NEWISH~」収録。
原曲は、打ち込み特有のノリもあるのですが、意外とライブで取り上げても映える曲です。
軽快なナンバーなので、ライブの最初の方等で演奏されることも多いです。
⑳ Things Never Change
こちも「20~NEWISH~」より。アルバム上も「Cut To The Cool」と連なっています。
ミディアムテンポで、最初ロック調で始まって、途中ピアノの響きもあり、こちらも、ライブ向けの曲といえそうです。
㉑ Groove It
「22」のオープニングナンバー。3枚目のDVDのオープニングも飾っています。
DVDでは、勝田さんが、かっこよく現れます!!
こちらもチェックしておいた方がいいでしょう。
㉒After The Rainbow
「23」のオープニングを飾る曲。
最初のシンセが印象的な、明るく軽快なナンバー。
現在でも、ライブの終盤や、アンコールで演奏されることすらありますので、是非チェックしておきたい曲です。
㉓Evolution
こちらもアルバム「23」から。
激しいロック調のナンバーですが、途中で展開が変わり、簡単には終わらないところが、DIMENSIONらしいです。
3枚目のDVDでも、2曲目に持ってきています。最近は頻度が落ちていますが、ライブ向きです。
㉔Make A Splash
「24」のオープニングナンバー。
Aメロが一風変わっていて印象的な曲。現在も、ライブの前半で演奏することが多い曲です。
ライブでは、2回目のAメロで、ドラムの則竹ハンドクラップのような印象的なスネア/シンバルの入れ方をするのですが(すみません、わかりにくい表現でw)、そこで「あ、やったなw」と小野塚さんと目を合わせていたのですが、そこが今、サポートの友田さんに引き継がれていて、ファンとしてはホッコリしてます。
㉕Let’s Talk
「26」収録曲。最初から全開でストレートなロック調の疾走感のある曲です。
スタジオ盤でのドラムは、吉田太郎さん。DIMENSIONのレコーディングへの参加は少ないのですが抜群な人選だったと思います。
今でも、ライブの終盤でたまに演奏されます。
年末ライブ@ブルースアレイジャパン
今や恒例となったBAJでの年末ライブ。
当初は12/30の1日のみで、立ち見も相当入っていたのですが、最近は、12/29-30の2日間スタイルが定着してきました。
このライブでは、毎年、フュージョン物マネでお馴染みのタカノハシアキラさんが前座で出てきて盛り上げてくれます。
ライブの終盤では、ご覧のように、鏡開きが行われ、オーディエンスにも振舞われます。
※撮影許可が出た部分のみ掲載しています。
特に、勝田さんとサポートKbの友田ジュンさんは、相当飲みます。
(勝田さんは、最後フラフラになりますが・・サックス大丈夫なのでしょうか?)
かなり絞っても25曲になりました。。。
これと、新譜を予習しておくと、大半はカバーできると思います。
スタジオ盤を30枚以上買い揃えるのは大変ですが、ライブ盤とベスト盤もありますので、是非予習してみて下さい。
最後に
このブログでは、他にもDIMENSIONの記事をリリースしていますので、是非、あわせて読んで頂けると嬉しいです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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