iPhone8 買い替え アップルストアで詳しく聞いてみました

永らく慣れ親しんだiPhone8(私の場合、iPhone8Plus)ですが、いよいよ買い替えを検討し始めました。

今までスマートフォンは、横浜駅前の大手家電量販店で買い替えしていたのですが、今回、もう少し詳しい話が聞きたかったので、表参道のアップルストアに初めて行ってみました。

アップルストア表参道

アップルストアは、関東エリアでも、都市部のほんの数店舗しかなく、行けない方も多いと思われます。

iPhoneの買い替えについては、様々な記事が出回っていますが、この記事では、一般消費者の視点で疑問に思うことをアップルストアや、アップルサポートで聞いて、わかったことをお伝えしていきたいと思います。

同様な疑問をお持ちの方の参考になればと思います。

iPhone8「サポート終了」とは?

ソフトウェア面でのサポート

iPhone8は、初期モデルが2017年に発売開始され、2020年に終売になっています。

一方、こちらのモデルは、23年にリリースされた最新のiOS17が対象外になっています。

つまり、最新版のOSにアップデートすることができなくなります。

そうなると、最新の機能やアプリが使えないケースが、これから増えてくるということです。

また、最新のセキュリティパッチに関しては、iOS17の最新バージョンはもちろん適用されません。

「セキュリティパッチ」とは、OSのセキュリティ上の問題点や脆弱性に対処するために提供されるプログラムです。
(簡単に言えば、セキュリティーの向上のために、適宜アップデートをしているということです)

OS16については、iOS17リリース後の24年5月にも、iOS16のアップデートは行われていますが、アップルサポートに電話確認したところ、これが最後のアップデートとのことでした。

従い、今後出てくるセキュリティ上の不安に、徐々に対応できなくなっていくものとみられます。

ハードウェア面でのサポート

例えば、電源が入らない等の本体の不具合については、現在も継続されており、期間は明言できないですが、部品のある限りは、修理可能とのことです。(アップルサポートに電話確認)

実際、お手持ちのスマートフォン本体でも、現在のサポート状況がわかります。

(設定~一般~情報~保証範囲)

下の例の場合、有償の修理サービスと、電話サポートは、受け付けられます。

(iPhone8 Plus、2024年8月4日現在)

アップルストアで、iPhone8の下取りも、行っていました。
修理もできないものを再販するはずもないですよね。

こうして調べると、世間一般に、「サポート終了」という言葉が独り歩きしているような気がします。

ただ、セキュリティが今後弱くなっていくのは事実ですし、ハードウェアもいつ修理できなくなるかは何とも言えないということもわかってきました。

iPhone8からの買い替えのポイント

まず、iPhone8/8Plusのスペックを今一度確認したい方は、こちらをご覧ください。
(このスペックを基準に検討することになります)

現状、市場に出回っているモデルは、iPhone15系と14系になると思います。

iPhone16のリリースは、2024年の9月と予想されますが、もちろんその内容は不明です。

従い、現時点で最新のiPhone15との比較で、検討を始めることにしました。

買い替えの動機

個人的な動機は、以下の3点です。

①バッテリーの持ちが悪くなった

②回線速度がストレスに感じるようになった

③光学3倍ズームを検討したくなった

この3点に絞って、詳しくきいてみました。

①バッテリー持続時間の減衰

経年劣化により、バッテリー持ち時間が短くなってきていることに不便を感じられている方は、多いと思います。

実際、旅行が趣味の私は、モバイルバッテリーが手放せなくなってきました。

お使いのiPhoneのバッテリーがどの程度経年劣化しているのか、一度調べてみましょう。

設定~バッテリー~バッテリーの状態と充電の順にタップすると、新品時と比べ、どの程度の容量に落ちてきているのかが、わかります。

実は、ちょうど1年前に、街の修理屋さんで、バッテリー交換をしたことがあります。

ところが、1年後には、もう減衰の早まりを感じてしまいました。

この画面を例にすると、満充電したと思っても、82%しか充電できていないということになります。

最近は、特にモバイル決済や、QRエントリー等、スマートフォンなしの外出は有り得なくなってきているので、やはり、この部分が一番不安に感じました。

ソフトウェアの性能向上とバッテリーの関係は?

アップルストアできいたお話では、ハードウェア自体は同じでも、ソフトウェアの性能が向上したり、或いはアプリの機能が増えていくことにより、バッテリーへの負荷が増しているということでした。

従って、バッテリー交換は、一時しのぎの対策にしかならないようです。

これは、買い替え動機の大きな要素になってくるでしょう。

②通信速度が遅い

こちらも、とても不便を感じる部分だと思います。

通信速度は、どの程度上がるか?

iPhone8と、現行モデルとの、ハードウェア上の最も大きな違いは「5G回線対応」でしょう。

4G:下り最大1Gbps/上り最大100Mbps

5G:下り最大20Gbps/上り最大10Gbps

スペック上は、下り20倍、上り100倍になるわけです。

従って、基本スペックとして、通信速度が上がるのは、間違いないです。

一方で、個人的に、よくスタジアムにスポーツ観戦に行くのですが、そこで撮影した動画などが、なかなかアップロードできないということが最近出てきました。

スペック上は、4Gでは、1㎢あたり約10万台のデバイスが同時にインターネット接続できる一方で、5Gでは、1㎢あたり約100万台のデバイスが接続可能です。

ただ、これに関してアップルストアでは、何故か、「その時の接続環境によります」という、慎重な回答でした。

そのエリアの基地局のカバーであったり、100%とは言えない要素があるのではないかと思います。

5Gになることで、余計なデータを消費しないか

例えば、同じ350ccのビールが瓶とコップにそれぞれ入っていたとします。

それを同時に逆さまにすると、当然コップの方が先に流れ出ますが、最終的には瓶の中のビールも流れ出ます。

一方で、例えば高画質のYoutubeをスマートフォンで観るとします。

Youtubeプログラム自体としては、データ量(先ほどの例でいうと350ccのビール)は予め決まっていますので、最後まで観ると、4Gでも5Gでも同じデータ量を消費することになります。

一方、Youtubeの場合はストリーミングですが、ダウンロードするタイプのデータを、何らかの理由で、途中でキャンセルした場合等は、当然5Gの方が速い分、不要なデータ量を消費することになります。

ただ、iPhone15では、気になるようでしたら、強制的に4Gにしておくことも可能な仕様になっています。

③3倍の光学ズームを検討したい

「光学ズーム」では、レンズを動かして焦点距離を変化させて拡大します。
(虫眼鏡で小さいものを見る時に、虫眼鏡を動かすのと同じ原理です)
「デジタルズーム」では、撮影済みの写真の一部を拡大(引き伸ばす)やり方です。
その為、画質が悪くなります。

iPhone8では、画面サイズの大きい「iPhone Plus」のみ、光学2倍ズームになっていました。

2つのレンズのうち、片方が1倍レンズで、他方が2倍レンズ、というわけですね。

iPhone8 Plusのときは、画面の「1×」という表示を押すと、「2×」になりますが、これが2倍の状態で、それ以上拡大(デジタルズーム)するときは、指で広げる形になります。

1倍→2倍の切換は瞬時となるため、若干違和感がありました。

売り場の実機で確認すると、iPhone15では、そこは改善されていて、1タッチで切換える際も、指で拡大したと同じようなイメージでスムーズに拡大できます。

iPhone15系の光学ズーム採用は、以下となっています。

・iPhone15/15Plus 2倍

・iPhone15 Pro 3倍

・iPhone15 Pro Max 15倍

 

機種変更の際の注意点

アプリの移行について

アップルストアで確認した限りは、全てのアプリが引き継がれます。

ただ、個人的に確認したかったことは、各アプリのIDやパスワードが引き継がれるか、ということです。

iPhone8では、既に指紋認証が導入されていて、IDやパスワードは、指紋認証に頼り切っている部分が大きいため、その情報がわからなくなると、相当面倒になりますよね。

これについては、当然一概には言えないとしながらも、説明員さんの肌感覚として、7割程度は引き継がれるのではないかという情報でした。

引き継がれない(機種変更後、最初のログインで手入力する必要がある)可能性が高いアプリは、銀行系等、セキュリティ性の強いアプリということです。

なるほど、それがわかっただけでも、十分収穫でした。

金銭の決済が絡むアプリだけでも、よくメモしてから移行手続きをしようと思います。

画面サイズについて

iPhone8/8Plusで、実際に画像が映る部分の対角は、

iPhone8 : 4.7

iPhone8Plus : 5.5インチ

となります。

一方で、iPhone15系のディスプレイの仕様は、

iPhone15 / 15Pro : 6.1インチ

iPhone15Plus / 15ProMax : 6.7インチ

ただし、表示エリアが異なり、縦長になるため、単純比較はできません

例えば、表示される文字のサイズを比較するには、画面の対角ではなく表示エリアの横幅の差を知っておく必要があると思うのですが、その正式情報がなかなか見つからない状態なので、それは実機で確認してみました。

表示エリアの横幅の差(実測)

iPhone8:5.7cm

iPhone8Plus:6.7cm

iPhone15 / 15Pro : 6.6cm

iPhone15Plus / 15ProMax : 7.2cm

お気付きの通り、iPhone8Plusは、横幅がiPhone15とほぼ変わりません。

画面の大きさでiPhone8Plusを選んだからといって、その理由だけでは、必ずしもiPhone15Plusにする必要は無いようです。

(そのほかの仕様との総合判断が良いと思います。)

本体のデータ保存エリアの残状況

データ移行をするということは、少なくとも現在のデータ量はそのまま移行され、その後、新しい機種でデータを蓄積していくことになります。

現状の空き状況は、よく確認しておきましょう。

設定~一般~情報で、その時点での使用可能(残)領域の確認が可能です。

本体やソフトウェアの高性能化に伴い、今までと同様の使い方をしていてもデータ使用量は多くなっていきます。

後悔しないように、みておく必要はありますね。

最後に

自分が気になった項目のみですが、アップルストアに聞きに行ったりサポートに電話することで、随分理解が深まりました。

アップルストアは、都市部にしかないため、簡単に行けない方もいらっしゃるのではないかと思うのですが、一見ショールームのイメージですが、家電量販店では説明できない部分もわかりますので、もし機会があれば、行かれてみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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